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B-1 基本操作
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B-1 · Claude Code Basics

IDE開発とClaude Codeの基本操作

「ChatGPTと同じ使い方しかできてない」を卒業する。Claude Codeでファイルを作らせ、仕事を実行させる基本を身につけます。

Chapter 1

生成AIアプリ vs Claude Code

まずは「今までのAI」と「Claude Code」が何が違うのかを、はっきりさせましょう。ここが分かると世界が変わります。

Compare | 何が違うの?

「答えるAI」から「動くAI」へ

ChatGPTなどの生成AIアプリと、IDE上で動くClaude Code。似ているようで、できることが根本から違います。

項目生成AIアプリClaude Code(IDE上)
動作場所アプリ上あなたのPC上
対話形式チャットのみチャット+実行
ファイル操作 手動が必要 自動
作業の自動化× 不可 可能
決定的な違いはひとつ ── 「自分のPCのファイルシステムに直接作成できるか」。ここがすべてを分けます。
Compare | 具体例で比べる

同じ仕事、こんなに違う

「やりたいこと」を並べると、手間の差が一目でわかります。

やりたいこと生成AIアプリClaude Code
経費精算ExcelAIに聞く→コピペ→自分で貼付「作って」→ファイルが自動完成
100件データ整理アップロード→DL→手動整理「整理して」→自動処理
Webサイトコード教わる→自分で作成→手動修正「LPを作って」→HTML/CSS/JS自動生成
生成AIアプリは「教わってから自分でやる」、Claude Codeは「頼めば出来上がる」。この違いが積み重なると、作業時間が桁で変わります。
Trend | 最新動向

“Vibe Coding” から “Agentic Engineering” へ

背景にあるのは、MIT Technology Review「2026年 10大ブレークスルー技術」。AIとの付き合い方が、いま大きく変わろうとしています。

フェーズ1 Vibe Coding(2025〜)
  • 技術知識ゼロの人が、日本語で書くだけで実装できる
  • 非エンジニアが月収 $10,000(約150万円)の事例が増加
  • 合言葉は「コードを書く → 指示する」
フェーズ2 Agentic Engineering(2026〜)
  • Andrej Karpathy 提唱。AIが自律的に実装・テスト・デプロイ
  • 人間の役割=設計・レビュー・最終判断
  • 合言葉は「指示する → 承認する」
Claude Codeは、このムーブメントの中核ツール。 今から触っておくことが、そのまま先行者利益になります。
Mindset | 使い方をアップデート

「ChatGPTと同じ使い方」を卒業する

せっかくのClaude Codeも、質問して答えを読むだけでは宝の持ち腐れ。まずは「頭の切り替え」から。

❌ ChatGPT感覚
  • 質問して、回答を読む
  • 成果物=チャットの文字
  • 自動化できない
  • 翌日はまた最初から
✅ Claude Code本来
  • 指示して、ファイルを作らせる
  • 成果物=PCに残るファイル・アプリ
  • 自動化できる
  • ファイルが残り、続きから進められる
Mindset | こう変わる

よくある「ChatGPT感覚」の例

同じ用事でも、頼み方ひとつで「教わる」から「出来上がる」に変わります。

❌ 教わって自分でやる

「売上レポートの書き方を教えて」

→ 手順は分かるが、結局レポートは自分で作ることに。

✅ 作らせる

「売上レポートをExcelで作って、グラフ付きで output/ に保存して」

→ ファイルが自動完成。保存場所まで指定できる。

❌ 教わって自分でやる

「MoneyForwardへのレシート入力の手順を教えて」

→ 手順を読んで、入力するのは自分。

✅ 作らせる

「このレシート写真をMoneyForward形式のExcelに変換して」

→ そのまま取り込める形に自動変換。

Claude Codeは「知識を教えてくれるAI」ではなく「作業を実行してくれるAI」。 ここが今日いちばん大事なポイントです。
Use cases | 業種別の実例

これまでの受講者が研修中に作ったツール

「自分の仕事に使えるかな?」── 答えはYES。実際に受講者が作ったものを見てみましょう。

🧾

経理・総務

レシート手打ち → レシート写真をMoneyForward形式に自動変換。月次作業が1/100に短縮。

🪪

個人事業主

名刺情報をCRMに手入力 → 名刺写真から顧客データを自動登録・検索。100枚を10分で処理。

📣

営業職

商談後の記録をメモから清書 → 音声メモを構造化商談レポートに。記録時間70%短縮。

📊

M&A・投資

財務DD・労務DDに膨大な時間 → 財務三表連動モデル・競争環境レポートを自動生成。DD作業を大幅短縮。

📦

卸・商社

業界リサーチに時間 → CLAUDE.md司令塔で段階的リサーチを自動化。数日の調査が数時間に。

「自分の業種には使えない」は思い込み。 言葉で指示できれば、業種は関係ありません。
Chapter 2

使ってみる(モデル・モード)

実際に動かす前に、押さえておきたい2つの設定 ── 「どのモデルで考えるか」と「どこまで任せるか」。

Setup | モデルを選ぶ

3つのモデルを使い分ける

Claude Codeには複数の頭脳(モデル)があります。用途に応じて選ぶのがコツです。

モデル説明位置づけ推奨用途
🧠 Opus 4.8最上位・最高精度熟練の専門家コーディング・複雑な分析・重要な判断
⚡ Sonnet 4.6標準・バランス万能な実務者日常作業・質問・ファイル編集
🚀 Haiku 4.5高速・低コスト素早いアシスタント簡単な質問・確認・軽い修正
/model # チャット欄にこう入力するとモデルを切り替えられる
Setup | 思考の深さ

どこまで“じっくり”考えさせるか(/effort)

モデルとは別に、「思考の深さ」も選べます。深くするほど、ていねいで抜け漏れのない仕事に。

設定内容
低 / 中 / 高素早い 〜 標準 〜 じっくり
エクストラハイ(基本推奨)「高」よりさらに深く考える
MAX1つのAIの思考量を最大化する
ウルトラコードモード複数AIエージェントを並列で動かし、役割分担+相互検証で徹底的に作り込む
/effort # 思考の深さを切り替える(基本はエクストラハイ)
エクストラハイ=「1つのAIがより深く考える」ウルトラコードモード=「複数AIが分担して同時作業し、互いの結果を検証」。網羅性と正しさの検証まで踏み込むため、大規模・複雑・重要なタスクで品質が一段上がります。
Setup | 迷ったらこれ

モデルと思考の深さ、使い分けの目安

最初は難しく考えなくてOK。まずはこの基本設定から始めましょう。

💡 コスト面のポイント上位モデルほど精度は高いが、使用量の消費も大きくなります。Maxプラン($100/月)が推奨。利用上限は5時間おきにリセットされます。
Setup | 操作モード

4つの操作モード ── どこまで任せる?

「勝手に進んでほしい」か「一つずつ確認したい」か。作業スタイルに合わせて選びます。

モード動き使い所
📋 Planコードを書かず、計画だけ提案複雑なタスクの設計時
🤝 Ask(編集前に確認)編集・実行のたびに確認慎重に進めたい時
🤖 Edit自動ファイル編集は自動、コマンド実行は承認編集中心の作業
🚀 Auto(推奨・NEW)編集もコマンド実行も承認なしで、完了まで一気に基本はこれ
Auto は4つ目の新モード。 承認を求められなくなり、指示が終わるまで止まらず進みます。以前のように settings.json を手で書き換える必要はありません。
⚠️ 安全に使うためにAutoは確認なしで実行します。Gitで変更を記録しながら、信頼できるプロジェクトで使うのが安全。慎重に進めたいときは Ask に戻せます。
Setup | おすすめの流れ

「設計はPlan、実行はAuto」がおすすめ

2つのモードを組み合わせると、方向性を外さず、しかも速く仕上がります。

STEP 1
設計 = Plan
まず計画だけ出させて、方向性を詰める。
STEP 2
実行 = Auto
承認なしで一気に作らせる。
モードの切替は チャット欄下部のモード表示をクリック するだけ。
Chapter 3

困ったときの対処

エラーが出ても、会話が長くなっても大丈夫。あわてず対処する方法を知っておきましょう。

Trouble | エラーが出たら

スクショを見せるだけで解決

エラーの英語を読む必要はありません。画面を撮って貼るだけでOK。

STEP 1
エラー発生
画面全体のスクショを撮る。
STEP 2
貼って頼む
チャット欄に画像を貼付 →「このエラーを解決して」→ 自動で原因特定&修正実行。
従来
  • エラーを読む(英語が多い)
  • ネット検索して自分で修正
  • 時間がかかる
Claude Code活用
  • スクショを貼るだけ
  • 即座に原因を特定
  • 自動で修正を実行
Trouble | セッション管理

いつ新しい会話を始めるか

長い会話は、だんだん精度が下がります。「こまめに区切る」のが品質のコツ。

状況サイン対処
会話が20-30往復超回答がぼんやり新スレッド作成
「Memory Compacted」表示コンテキスト自動圧縮新スレッド検討(CLAUDE.mdがあれば文脈は自動回復)
全く違う作業をしたい/clear でリセット or 新スレッド
/clear # 会話をリセットして、まっさらな状態から始める
新スレッドでも困りません。 CLAUDE.mdは毎回自動で読み込まれるので、「CLAUDE.mdを読んで続きからやって」で再開できます。
「こまめに新スレッド」が品質を保つコツ。CLAUDE.mdの詳しい説明・書き方は B-2 で解説します。
Chapter 4

研修後の自習

伸びる人には共通点があります。「10時間の壁」を超えると、世界が変わります。

Practice | 伸びる人の共通点

10時間の壁を超える

共通パターンはシンプル。伸びる人は「毎日Claude CodeをVS Codeで使い、自分に役立つことに試行錯誤している」だけ。

累計時間フェーズ状態
0-5hセットアップ期基本操作に慣れる
5-10h感覚掴み期「こうすればいいのか」が分かってくる
10h+ブレイクスルーもう一段上がる。指示が自然になり、生産性が急上昇
Practice | 効果的な自習法

この3つを回すだけ

むずかしい教材はいりません。小さく作って、実際に動かすのがいちばん伸びます。

🎬

YouTube学習法

動画を見る → 要点をメモ → Claude Codeで再現してみる。

🛠️

小さく作って動かす

1機能ずつ動作確認して、Gitコミット。

💼

自分の業務で試す

架空タスクより、実際の業務のほうが学びが深い。

🎥 おすすめYouTube
🎬 The Wave(AIの最前線を分かりやすく) 💻 中島聡(テクノロジーの本質・エンジニア視点)
2週間、毎日少しでもClaude Codeを触ること。 10時間を超えると、世界が変わります。
Appendix | 付録

実践プロンプト集

そのままマネして使える、よく使うコマンドと頼み方をまとめました。

Cheat sheet | よく使うコマンド

コピペで使えるコマンド集

/model # モデル切替(基本はOpus 4.8) /effort # 思考の深さ(基本はエクストラハイ、作り込みはウルトラコードモード) /clear # 会話リセット(長くなって精度が落ちたら新しい会話へ)
🗣️ 現在のモデルを確認する
今使っているモデルは何ですか?→ 現在のモデルを教えてくれる
🗣️ 設計だけ先に(Plan)
いきなり作らず、まず実装プランだけ提案して。方向性をすり合わせてから着手したい。→ 計画を提示。合意してから実行に移せる
🗣️ エラー解決
(スクショを貼って)このエラーを解決して。→ 原因を特定し、自動で修正
承認なしで一気に(Auto) ── チャット欄下部のモード表示 →「Auto」を選択。以降は承認なしで最後まで自動実行されます(settings.json の編集は不要)。